memory

彼女の絵が一段落したときに談笑する。

「この間、駅前にクレープ屋さんが出来たんだって。」

と彼女はチラシを俺に見せる。

おいしそうと呟きながら、チラシをキラキラした目で見つめる。

「じゃあ、一緒に行く?」

「いいの?」

彼女は期待した目で俺を見る。

「いいよ。俺、実はけっこう甘党だから。」

「この、カップル限定デラックスクレープが食べてみたいの。」

「いいね。じゃあ、今週末行こうか。」
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