memory
最終章

あれから10年がたった。

俺は25歳になった。

彼女が死んでから、心がぽっかり穴が開いたような気分だった。

何もかも失ったような喪失感。

ずっと彼女のことが忘れられなかった。

でも、彼女がいない現実を受け止められなかった。

俺は10年間逃げ続けた。彼女が死んだ事実から。

でも、もう逃げない。向き合うことにした。
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