抱きしめて。




その声はいつも求めていた温もりをくれる雪さんのものだった。





「…大丈夫、です。」




声を確認してドアが開いた。





「…元気か?」




「はい。元気ですよ。」




そんな他愛もない会話。




それがとても幸せに感じた。




< 58 / 103 >

この作品をシェア

pagetop