抱きしめて。




思わぬ誘いに驚きつつも嬉しく思った。






「…え、いいんですか?」






「もちろん。お金は心配しなくていいから。」







「でも…。」







「あー、それならさ、心陽ちゃんが俺に優しくしてくれればいいから。それがお金の代わり。」







いたずらっ子みたいな顔に面食らった。







「…私優しくないですか?普段。」







少し心配になって聞いてみた。





< 70 / 103 >

この作品をシェア

pagetop