風の声が聞こえる
大人になれなかった、最期を感じた朝、余命宣告…。でも、今、目の前に良太くんは存在している。
「良太くんの言うことが、全く理解できないよ…」
「…いづみちゃんは…どうしてこの島にいるのか…わかっていないんだね?」
「私は、旅行でヨメ島に…」
「ヨメ島?ここは、ヨミ島だよ?」
「ヨミ島?」
「そう、黄泉島…。亡くなった魂が、迷子になってたどり着く島なんだ。僕は、いづみちゃんに別れた本当の理由を言えないままだった…。だから、迷子になった」
「良太くん、そんな作り話はやめて!」
「作り話じゃない。現に僕は…高校生のまま、成長していない」
「そんな…」
私はその場に座りこんだ。良太くんが亡くなった魂?それならば、島で出会った人は、みな、亡くなっているの?そして、私も…。
「いやぁぁぁぁ…」
「良太くんの言うことが、全く理解できないよ…」
「…いづみちゃんは…どうしてこの島にいるのか…わかっていないんだね?」
「私は、旅行でヨメ島に…」
「ヨメ島?ここは、ヨミ島だよ?」
「ヨミ島?」
「そう、黄泉島…。亡くなった魂が、迷子になってたどり着く島なんだ。僕は、いづみちゃんに別れた本当の理由を言えないままだった…。だから、迷子になった」
「良太くん、そんな作り話はやめて!」
「作り話じゃない。現に僕は…高校生のまま、成長していない」
「そんな…」
私はその場に座りこんだ。良太くんが亡くなった魂?それならば、島で出会った人は、みな、亡くなっているの?そして、私も…。
「いやぁぁぁぁ…」