風の声が聞こえる
「…いづみ…」
お互い見つめあったまま、時が止まったようだった。そんな私の手に、おばあさんが生命の実を置いた。
「永住する気に、なったかい?」
永住…とは、私が死を選ぶことを意味していた。
「…いづみ…」
綾也は、ただ私の名を呼ぶだけだ。
「綾也…2人で話をしたい…」
真っ直ぐに見つめたまま呟くと、おばあさんが綾也の背中を押した。
「わかった…」
お互い見つめあったまま、時が止まったようだった。そんな私の手に、おばあさんが生命の実を置いた。
「永住する気に、なったかい?」
永住…とは、私が死を選ぶことを意味していた。
「…いづみ…」
綾也は、ただ私の名を呼ぶだけだ。
「綾也…2人で話をしたい…」
真っ直ぐに見つめたまま呟くと、おばあさんが綾也の背中を押した。
「わかった…」