風の声が聞こえる
いってきます
「気晴らしに、旅にでも出たら?」


「旅…かぁ…」


「オススメの場所があるの!小さな島で、魚介類が新鮮で美味しくて、海が綺麗だったよ」


むつみが教えてくれたのは、九州にある『ヨメ島』という場所だった。


「ヨメ島なんていうから、もしかしたら素敵な男性がお嫁さんを待っているかもよ?」


「そうだと嬉しいな」


私が微笑むと、むつみは安堵の表情を浮かべた。
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