これが、あたしの彼氏です。- 2 -
その後、「せっかくだしこのまま一緒に帰る?シンももう帰ってるし」と言った蒼稀君と一緒に帰る事になり、他愛もない話をしてその日は蒼稀君と一緒に帰路についた。
―――それからあっという間に二日が過ぎた。
矢沢君とはあれ以来全く進展しないまま、時間だけが無駄に流れていっている。此処二日間は矢沢君からの連絡も途絶えていて、無視をしていたのは自分だと言うのに少し寂しいと思っている自分がいて、どうする事も出来ずにいた。
「はあ、」
「ほら、また溜め息ついてる」
「ゆ、由希」
今日で何回目?と尋ねて来る由希にあたしは苦笑いを浮かべ、ジロジロとあたしの顔を覗きこんでくる由希にあたしはパッと視線を逸らした。
「矢沢君と何かあったの?」
「え、な、なんで!?」
「だって、あんたがそんな顔してる時は決まって矢沢君と一緒に居ない時だもの」
「え、な、」
「なんかね、心細いって顔してるよ」
「えっ、」
―――――――あたし、自分では分からないでいたけれど、そんな顔をしていたのだろうか。