これが、あたしの彼氏です。- 2 -
それに気付いたあたしは携帯を取り出し、ディスプレイを確認する。
「………、え」
けれど、携帯に表示されていた名前と文章にあたしは一瞬体が固まってしまった。
「……っ」
メールの受信欄には、あの矢沢君の名前が表示されていた。その受信欄の下に書かれてあった本文にあたしは心臓がドキリと高鳴った。
『今日の放課後、山本駅の近くの公園で待ってる。お前が来るまで俺ずっと待ってるから』
―――――矢沢君からのメールにはそう書かれていた。
「……っ」
あたしは不意に息が詰まってしまって、心臓の高鳴りを抑えられなくなる。
ドクンドクンドクンと心臓の音が頭の奥にまで響いて、あたしは数分間そのメールから目を離せずにいた。