これが、あたしの彼氏です。- 2 -


「心ちゃん、ご飯出来たわよ」

あたしがそんな事をグルグルと考えているうちに時間は着々と進んでいたらしく、あたしはお母さんのその声にハッとして、ゆっくりと夜ご飯が並んでいるテーブル席に腰掛けた。

「心ちゃん、最近学校どう?」

「え?楽しいよ…?なんで?」

「いや、何だかね、最近の心ちゃん、凄く悲しそうに見えるから…お母さんちょっと心配でね」

「……っ」

あたしはついご飯を食べる手がピタリと止まってしまった。

「由希ちゃんとは仲良くやってるの?」

「うん。毎日楽しく喋ってるし」

「そう。それならいいの。何かあったらお母さんに言うのよ」

「うん、ありがとうお母さん」

お母さんはそう言うとふわりと優しく笑って、あたしもお母さんを安心させるように小さく笑みを零した


その後、夜ご飯を食べ終えてただひたすら時計を気にしていると、お母さんが不意に困ったような声でボソリと呟いた。

「あらやだ、凄い雨だわ…朝干した洗濯物取り込まなくちゃ、」

「……え、」
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