音色
「ただいまぁ」
くたくたになって帰宅すると、奏は夜ごはんを作って待っていてくれた。
「うわぁ〜!おいしそう‼︎」
奏が作ってくれていたのは、筑前煮に鱈の甘酢あんかけ、お味噌汁、ほうれん草のおひたしにお漬物、ごはんの和食だった。
「琴音いつも帰ってくるの遅いし、夜ごはんも気にしてるみたいだったから野菜多めにしたよ」
と奏は笑った。
(ラーメン屋さんに入った時のこと、ちゃんと覚えててくれたんだ)
何気なく言ったことだったけど、奏が忘れないでいたことがすごく嬉しかった。
「んー!おいしーっ!幸せ〜」
奏が作ってくれた料理はどれもおいしくて、思わずそんなセリフがこぼれた。
「琴音、なんつー顔してるの?」
あたしを見て笑いながら奏は言った。
いつも、遅くに帰って来てひとりでごはんを食べることに慣れていたあたしは、一緒に食べてくれる人がいることが嬉しくて、余計にごはんがおいしく感じた。
片付けはあたしがして、その間に奏はお風呂に入った。
くたくたになって帰宅すると、奏は夜ごはんを作って待っていてくれた。
「うわぁ〜!おいしそう‼︎」
奏が作ってくれていたのは、筑前煮に鱈の甘酢あんかけ、お味噌汁、ほうれん草のおひたしにお漬物、ごはんの和食だった。
「琴音いつも帰ってくるの遅いし、夜ごはんも気にしてるみたいだったから野菜多めにしたよ」
と奏は笑った。
(ラーメン屋さんに入った時のこと、ちゃんと覚えててくれたんだ)
何気なく言ったことだったけど、奏が忘れないでいたことがすごく嬉しかった。
「んー!おいしーっ!幸せ〜」
奏が作ってくれた料理はどれもおいしくて、思わずそんなセリフがこぼれた。
「琴音、なんつー顔してるの?」
あたしを見て笑いながら奏は言った。
いつも、遅くに帰って来てひとりでごはんを食べることに慣れていたあたしは、一緒に食べてくれる人がいることが嬉しくて、余計にごはんがおいしく感じた。
片付けはあたしがして、その間に奏はお風呂に入った。