音色
「琴音はさ、いつも帰り遅いの?」
髪の毛を乾かし終わって水を飲んでいるあたしに奏は聞いた。
「んー。いつも遅いかな?」
「休みの日は何してるの?」
「たまには買い物行ったりするけど、だいたい寝て終わっちゃう」
「そうなんだ…じゃあ、楽しいこと全部俺が琴音に教えてあげる」
「えっ?楽しいことって?」
あたしがそう聞き返すと
「楽しいことっていろいろだよ」
と奏はあたしの耳元で言った。
奏の吐息がかかった耳が甘い熱を帯びる。
あたしがベッドに潜ると、当たり前のように奏も滑り込んできた。
(ドキドキして眠れないよーっっ)
昨日はたまたま一緒に寝ることになっただけだと思ってたのに、今日も一緒に寝るなんて。
だけど、あたしのドキドキとは真逆に奏はあっという間に寝息を立て始めた。
触れたところから伝わる奏の体温があったかくて、あたしもいつの間にか眠りについていた。
髪の毛を乾かし終わって水を飲んでいるあたしに奏は聞いた。
「んー。いつも遅いかな?」
「休みの日は何してるの?」
「たまには買い物行ったりするけど、だいたい寝て終わっちゃう」
「そうなんだ…じゃあ、楽しいこと全部俺が琴音に教えてあげる」
「えっ?楽しいことって?」
あたしがそう聞き返すと
「楽しいことっていろいろだよ」
と奏はあたしの耳元で言った。
奏の吐息がかかった耳が甘い熱を帯びる。
あたしがベッドに潜ると、当たり前のように奏も滑り込んできた。
(ドキドキして眠れないよーっっ)
昨日はたまたま一緒に寝ることになっただけだと思ってたのに、今日も一緒に寝るなんて。
だけど、あたしのドキドキとは真逆に奏はあっという間に寝息を立て始めた。
触れたところから伝わる奏の体温があったかくて、あたしもいつの間にか眠りについていた。