音色
そのまま奏の唇が首筋におりてきて、首筋を伝って胸におりる。

「あ…、奏…っ」

「だって彼女でしょ?」

あ、そうか。まだ恋人ごっこは終わってなかったんだ。
奏が遊びのつもりでこういうことをしてきてたとしても、奏と繋がることが出来るならそれでも構わないと思った。

「…ちょっとは抵抗しなよ」

奏はそう言った。

「いくら、恋人ごっこだからって誰とでもこんなことしちゃだめだよ」

奏は続けて言った。

「誰でもいいわけないじゃん!…誰とでもこんなことしたりしない‼︎キスだってしないわよ!」

とあたしは言った。

「奏にだったら、遊ばれてもいい。…だからやめないで…‼︎」

あたしはそう言って奏に抱きついた。



「はぁ…んっ…」

「琴音、めちゃくちゃ濡れてる」

「やっ…そんなの言わないで」

奏の指が触れるたびに、体がびくんと弾ける。
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