音色
「はい、おしまい!」

奏はカチッとドライヤーを止めた。

「あ、ありがとう。男の人に髪の毛乾かしてもらったの初めて!」

あたしは精一杯笑顔を作った。
そんなあたしを奏はぎゅっと抱きしめた。

「琴音は痩せ過ぎ。もっといっぱい食べなきゃだめ」

奏の素肌がさらさらして気持ちいい。
素肌が触れ合うだけで、こんな気持ちになるなんて今まで知らなかった。


「琴音…」


あたしは、いつの間にか自分からキスをしていた。

「琴音、そんなにされたら我慢できない」

そんな奏の言葉をよそに、あたしは奏のものを丁寧に舐めた。

(あーあ、いやらしい女って奏は思うかな?…でもいいや。もう最後なんだもん)

奏の口から吐息が漏れて、それが一段と色っぽく感じた。
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