音色
別の世界の人
奏のいない部屋にもだいぶ慣れた。
あたしは相変わらず仕事は忙しかった。
あの日、奏が食べた開発途中のスイーツは少し改良してコンビニに並んでいる。
あたしの開発したスイーツを見かけたら、少しは奏もあたしのことを思い浮かべてくれるのかな?
もう会わなくなれば、奏のことも忘れると思っていた。
それなのに、いろんなところに奏との思い出が隠れてて忘れることなんてできない。
「はぁ〜」
休日出勤の代休で平日に休みになった。
休日だというのにいつも通りに目覚めてしまったあたしは普段はかけてるだけの、朝の情報番組をぼんやり眺めていた。
『それではチューモク!のコーナーです。今日のチューモク!は今密かに人気を集めている和風ユニットの紹介でーす』
アナウンサーなんだかアイドルなんだか分からないような女の人の声が、やけに耳に付く。
あたしは相変わらず仕事は忙しかった。
あの日、奏が食べた開発途中のスイーツは少し改良してコンビニに並んでいる。
あたしの開発したスイーツを見かけたら、少しは奏もあたしのことを思い浮かべてくれるのかな?
もう会わなくなれば、奏のことも忘れると思っていた。
それなのに、いろんなところに奏との思い出が隠れてて忘れることなんてできない。
「はぁ〜」
休日出勤の代休で平日に休みになった。
休日だというのにいつも通りに目覚めてしまったあたしは普段はかけてるだけの、朝の情報番組をぼんやり眺めていた。
『それではチューモク!のコーナーです。今日のチューモク!は今密かに人気を集めている和風ユニットの紹介でーす』
アナウンサーなんだかアイドルなんだか分からないような女の人の声が、やけに耳に付く。