音色
「俺さ、琴音に拾ってもらった日、めちゃくちゃ酔っ払って寝ちゃったんだよね」
「うん。すーっごくお酒臭かった!」
「ごめん。…琴音も気付いてると思うけど、俺は十六夜っていうユニットで箏を弾いてる」
「うん」
「俺ね、箏とか三味線とか尺八とかそういう日本の楽器を世界の人たちにもっと広めたくていろいろ活動してきたんだ」
「うん」
「で、気付いたんだけど世界の人に知ってもらうのも大事なんだけどもっと日本の人に和楽器の良さを感じてもらわなきゃなって思ったんだ」
奏は噴水の方に視線を移した。
「それで同じような考えを持ってる2人と出会ってユニットを組んだ。最初は自分たちの好きなように曲を作ったりしてたんだけどだんだん、みんなに好まれるようなウケのいい曲作りをするように言われて、自分が目指してる方向と違うんじゃないかって思うようになって、…逃げ出したんだ」
奏が苦しそうに笑った。
「うん。すーっごくお酒臭かった!」
「ごめん。…琴音も気付いてると思うけど、俺は十六夜っていうユニットで箏を弾いてる」
「うん」
「俺ね、箏とか三味線とか尺八とかそういう日本の楽器を世界の人たちにもっと広めたくていろいろ活動してきたんだ」
「うん」
「で、気付いたんだけど世界の人に知ってもらうのも大事なんだけどもっと日本の人に和楽器の良さを感じてもらわなきゃなって思ったんだ」
奏は噴水の方に視線を移した。
「それで同じような考えを持ってる2人と出会ってユニットを組んだ。最初は自分たちの好きなように曲を作ったりしてたんだけどだんだん、みんなに好まれるようなウケのいい曲作りをするように言われて、自分が目指してる方向と違うんじゃないかって思うようになって、…逃げ出したんだ」
奏が苦しそうに笑った。