一般人令嬢は御曹司の婚約者
てきは御曹司
草薙邸に来てから、1ヶ月が経った。
まあまあこの生活にも慣れてきたところだ。
どんな生活か。
答、メイド服でお掃除三昧。
来たときから仕事は変わっていない。
5時に食堂、次に玄関先、朝食からのお皿洗いに、廊下、昼食……と続く。
変わったことといえば、ご飯が『ねこまんま』から『残飯』に降格したこと。
たまたま目撃したのだが、返却された使用人の食べ残しを、直接私のトレイに乗っけたのだ。
そして、何食わぬ顔で、私の次に来た使用人に新しいものを乗せた。
まあ、食べられれば文句はないので、何も言わなかった。
気に食わないのが、掃除のときのメイドの態度。
新参者がこういうことを言うのははばかられますので、口には出しません。
ええ、出しませんが、態度に出てしまうことはお許し願いたい。
「あらやだー、こんなところにおっきなホコリ! あなた、学習しないわねー」
「申し訳ございませんー。では、ホコリを持ち込まないようお願いしますわ」
訳、わざとホコリを落とすんじゃない!
私の掃除の腕前が向上し、小姑のような難癖がつけられなくなったのたのが面白くないのか、わざと何かしら落としてほら見ろとばかりに言ってくる。
私のミスならかまわない。
が、わざと仕事を増やすような真似はやめてくれ。
浴槽の掃除も似たようなもので。
「もう時間がないから流すわよー」
声と同時に降ってくる水。
すんでのところでかわした。
「………」
初日以外、あらかじめ洗剤をまいてくれていることは無かった。
広い浴槽、小さな道具。
加えて洗剤撒きからで、圧倒的に時間が足りない。
だから2日目は思いっきり水をかけられたものです。
そのせいか、最近使用人からの態度に悪意を感じずにはいられない。
まあまあこの生活にも慣れてきたところだ。
どんな生活か。
答、メイド服でお掃除三昧。
来たときから仕事は変わっていない。
5時に食堂、次に玄関先、朝食からのお皿洗いに、廊下、昼食……と続く。
変わったことといえば、ご飯が『ねこまんま』から『残飯』に降格したこと。
たまたま目撃したのだが、返却された使用人の食べ残しを、直接私のトレイに乗っけたのだ。
そして、何食わぬ顔で、私の次に来た使用人に新しいものを乗せた。
まあ、食べられれば文句はないので、何も言わなかった。
気に食わないのが、掃除のときのメイドの態度。
新参者がこういうことを言うのははばかられますので、口には出しません。
ええ、出しませんが、態度に出てしまうことはお許し願いたい。
「あらやだー、こんなところにおっきなホコリ! あなた、学習しないわねー」
「申し訳ございませんー。では、ホコリを持ち込まないようお願いしますわ」
訳、わざとホコリを落とすんじゃない!
私の掃除の腕前が向上し、小姑のような難癖がつけられなくなったのたのが面白くないのか、わざと何かしら落としてほら見ろとばかりに言ってくる。
私のミスならかまわない。
が、わざと仕事を増やすような真似はやめてくれ。
浴槽の掃除も似たようなもので。
「もう時間がないから流すわよー」
声と同時に降ってくる水。
すんでのところでかわした。
「………」
初日以外、あらかじめ洗剤をまいてくれていることは無かった。
広い浴槽、小さな道具。
加えて洗剤撒きからで、圧倒的に時間が足りない。
だから2日目は思いっきり水をかけられたものです。
そのせいか、最近使用人からの態度に悪意を感じずにはいられない。