石田君は2人います。
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久しぶりの営業担当。
とはいっても昔、俺が担当していた取り引き先、大東企業だ。
どうやら、新しく事業を始めるらしく、いままで採用していた、うちのシステムを改良してほしいと。
今までは企画・営業ともに、別の担当がついていたらしいが、
なかなかうまく話が進まず、
当時の担当に変えてくれと、先方から要望があったようだ。
ってか、当時って何年前だよッ!
どんなシステムで契約とったか、覚えてね~よ!っと昔の報告書や資料を読みあさったのは昨日のことだ。
大東企業との打ち合わせは思いの外、スムーズに進んだ。
新しい事業の内容や今のシステムに不満なこと、要望を聞き出した。
さて、これを早乙女に伝えて、どう改良していくか…。
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「と、いうことで、大東企業の要望は次の通りだ。早乙女、なんとかなりそうか?」
「まずは、それにあわせて改良してみます。できたら石田課長に連絡するので、先方にみてもらってもいいですか。実際にみて、使ってもらって、必要あれば、さらに改良します。」
「了解。ってか、敬語やめろ!」
「へ!?」
あ!
久しぶりに見た、早乙女のアホづら…(笑)
ポカーンとしてる。