石田君は2人います。

―――。ごもっとも。
黙り込む私。


「じゃあさ、俺も早乙女のことを名前で呼ぶなら、いいんじゃね!??
改めて、これからの仕事よろしくな。優。」
イイ男の営業スマイル。



私、無言……。
「…………。」


「ってか、無視するな!」


「よろしくお願いします。凌…さん」


「ってか、“さん”はいらないな。」


「凌…君。」


「まぁ、いっか。そのうち慣れるって。」
イイ男が営業スマイル改め、本物スマイル。


顔が熱い。
心臓がバクバクだ。
石田君とこれから仕事やっていけるのか心配になってきた……。


それから石田君……じゃなくて、凌君と遅いお昼ごはんを食べた。



途中、仕事の話もしたけど、凌君と呼ぶの慣れなくて、ぎこちなくて大変だった。



「じゃあ、優。システムの改良できたら、連絡まってるから。」


「うん、わかった。」


そぅいって、企画室前で凌君と別れた。
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