石田君は2人います。
凌君との打ち合わせが終わって、企画室に戻ると、第1の石田君がいた。
そうだ、石田君と打ち合わせがあったんだ。
「ごめん、石田君。
まだ石田君のやつ、最終チェックしてない。
今から、大至急するから、いったん営業部戻って仕事してて。」
「早乙女さん、忙しそうですね~石田課長と仕事の打ち合わせだったんですか。
お疲れ様です。
これ、チョコ。差し入れです。
コーヒーとどうぞ。」
「ありがとう。うれしい。
ちょうどコーヒー飲みたかったし。」
「僕、まだ、仕事残ってて、当分は第1で居残りしてるんで、できたら連絡ください。
チョコとコーヒーでひといきついてからで大丈夫ですよ。」
石田君はニコニコしながら、そう話す。
「それにしても、石田課長は早乙女さんがいくつか仕事の担当を掛け持ちしてるの知ってるんですかね?
これじゃあ、今日も残業じゃないですか。」
「たぶん、知ってるよ。
それに取り引き先にシステムみてもらったら、その反応知りたかったし。
残業はいつものことだから大丈夫。」