石田君は2人います。
春美が言っている
優が俺を好きだった!??ってのは……。
「そのさ、その、優が俺を好きだったってのは本当か?」
「私を誰だと思ってるわけ?あの時は大変だったのよ。」
ギンと睨み付けられた。
ちょっとビビったぞ。俺。
「そうだよね。並木さん、優と仲いいもんね。」
「とにかく、優に二度と悲しい思いをさせないでよね。」
強い口調で言われたが
春美は急にニヤリと少し笑った
「まぁ~~優は、第一の石田君といい感じ~~だから~~、石田課長には関係ないか~~。彼女もいることだし~~。」
なんだ、あいつと??
「でも、優は彼氏いないって言ってたし――。
毎日、残業してるやつだぞ。」
「仕事は第一の石田担当のものがほとんどだって言ってたし~~。
あの石田君はしょっちゅう企画室にいるみたいだし~~。
きっと、残業だって一緒にいるに決まってるじゃない~~。」
なるほど。
ってか、妙に納得するな!俺。
「じゃあ、私はこれで~~。」
春美は俺を混乱させ、行ってしまった。