あなたを好きになって
私はその日の夜
悠の電話番号を友達から聞いた。
どうしても聞いて欲しかった。
―プルルル―
「はい。」
悠の声だ。
なんだか嬉しい。
「悠、あの相談があって……。」
なんでだろう。
悠との電話。
すっごく緊張する。
「おぉ。なんでも聞いてやる。俺が守ってやる。」
悠の優しさに泣けてくるよ。
私は悠にすべてを話した。
悠は優しく相づちをしていてくれた。
「そうか…。まぁ、祐介のあきらめきれない気持ちも分かるけどな。ひなたが友達としてしか見れないなら仕方ないよ。俺はひなたは間違ってないと思うよ。」
悠は本当に優しいね。
「ありがとう。悠。優しいね。あ。悠は好きな人いないのー?」
なぜか 悠に好きな人がいるのかすっごく気になった。
「ハハハ。内緒。今日はもう遅いしじゃあな。ちゃんと寝ろよ。」
ふふ。お父さんみたい。
「うん。悠もね。おやすみ。」