最強の情報屋、睡蓮*
「…………じゃあまず、言いたくないけど
私を何かの代わりにしないでほしい
羽衣ちゃんの代わり
妹の代わり
姫の代わり
…そんなのは、散々よ
もし、本当に信じたいのなら
信じたいのなら
そんなもの持ってこないでよ!!!」
沙由が叫んだ瞬間、
何故か、隠し持っていた果物ナイフが
勢い良く地面に突き刺さった
―いつでもそうだ
「なんで、いつも解ってしまうのですか」
「私はっ…私はっ…………」
息を荒らす沙由をみんなはじっと見ていた