最強の情報屋、睡蓮*



「ま、私は全然違うけど


 
 本当に、私の計画通りに動いてくれて


 どうもありがとっ………………………!




―ブスッ




っと、肉を裂く音が聞こえた



篤と真知香の手には



キレイで真っ赤な血が滴っていた



「あっ……………」



真知香の顔が青ざめる



篤も動揺を隠しきれないでいる



「ふっ、よくやるよ



 私…けっこ、強い方な、だけどな………」




表情を歪めながらも微笑む睡蓮



「お前は、人の気持ち持ってるわけ?」



篤が問う



「持っているが、



 面倒だから仕舞いこんでしまったよ」



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