最強の情報屋、睡蓮*
「羽衣…!」
「お父様、お母様
生きるか死ぬか、
それを決めるのも、2人の運命です」
「羽衣は…」
「部屋で思い出に浸っています
見つかるか見つからないか
それは、運命に身を委ねます」
――なんて、かっこつけて出た。
部屋に戻って、涙を流した
「まだ…死にたくなんてなかった……」
そのとき、裏口の扉から
2人の男女が出たのが見えた
―お父様と、お母様…
―2人は私を捨てた。
2人が逃げるということは、
この屋敷を扉をこじ開けようとしている人
その人達は隅々まで部屋洗いざらいにする
…この部屋も見る…………
「ここまでか」