最強の情報屋、睡蓮*


これは、極一部残っていた睡蓮の記憶だ。


『貴方、まさか身体のどこかに


 …不思議な刻印、ないでしょうね?』


その問いかけ方に『ない』


そう答えるのが相応しいと思った睡蓮


『私にそんな物ございません。お母様』



だが、それが間違いだった


あの家系は、刻印が無ければいけないのだ


先祖代々不思議な刻印が存在し、


存在しなかった者は、先祖代々の血が薄い


あの家に相応しくない。と伝えられ


それを家系の主である夫に報告した妻は


夫と相談した挙句、睡蓮を捨てたらしい


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