最強の情報屋、睡蓮*


玄関のインターホンを見ても


女物の服しか見えないし


俺は仕方なく玄関を開けた。


他のヤツらはうるせぇのに寝てるし。


「んだよ…」


「お、おおおおはようございます!


 が、学校に行きますよ!!!」


―担任だった


「は?」


「ひっ…


 ご、ごめんなさい


 で…でも!わ、私は負けませんよ?!


 殴られようが蹴られようが刺されようが


 私はあなた達を登校させます!!!」


「……………は?」


つい、間抜けな声が出た


今までこんなことなかった…


そう思っていた時、


担任の後ろから沙由が顔をのぞかせた


「だ、そうですよ?


 急いで朝ご飯食べましょうっ!」


と、2人はお構いなしに家に上がってきた



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