最強の情報屋、睡蓮*


僕は、武道場に向かった


「…学校にケータイ…


 持ってくるなって言ったのに」


中学生でしょ?って笑う沙由。


「沙由も…ね?」


「私は優等生だから。」


「なにそれっ」


沙由と居ると、安心する。


どこか、羽衣に似ているからかもしれない



「…で、なんで探してたの?」



「僕が沙由を気に入っているから?」



「ふーん…」



「じゃあ、僕が質問!


 篤と何話してたの…?」



―何か企んだりしてないよね…?


僕は昔、裏切られたから


こういうことに、敏感。


仲間は信じるって決めたのに………


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