最強の情報屋、睡蓮*


―なにか知ってる…?



そんな気がした



「私は、神山 沙由


 羽衣ちゃんじゃ、ない…


 ごめん…ごめんね、


 変に期待させてるのかもね。


 …私の存在が」


「そんなことない…!」


―ここで、そうかもって言えば


―沙由が居なくなる気がした


「………」


「僕は沙由が気に入ってるんだよ?


 沙由。羽衣とは、また別…」


―ぎゅっ


とかして、抱きしめてみたり…



すると、僕の背中に手を回してくれた



それだけですごく嬉しかった



なのに、



「ありがとう…」




なんて言われちゃうと、



嬉しすぎて涙でちゃうよ…


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