最強の情報屋、睡蓮*



―真琴の答えは、




「僕は、家族として好き…」




―NOだった…



やっぱり、わかってはいても堪えるな…




「うん。わかってた。



 真琴には、好きな人がいるもんね」



―自然と視界が霞む



「真知香………」



―だけど、うちは笑っている



―…吹っ切れた気がした



「うち、案外ねちこくて、


 すぐに忘れろなんて無理。



 やけど、



 家族として、また仲良くしてくれん…?」




「…んなの、当たり前だよ…!!」



―真琴の言葉に、大粒の涙が溢れた



「…そっか…」



「ありがと、真知香」



「こっちこそ、ありがとう…」



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