㈱恋人屋 ONCE!
「えっと…どこ行きます?」
外には出てみたものの、行く場所が見当たらない。
「決めてないのか?」
「はい…。」
「はぁ…。」
理さんのため息が一つ。
「じゃあ、俺の研究室でも行くか?」
「え?」
「何だよ、行きたくないのか?」
「い、いえ、そういうわけでは…。」
「お、じゃあ決まりだな。行くぞ。」
今度は理さんが私の手を引く。自分でもはっきりとは分からないけれど、何故か理さんのこういう俺様な縛りは許せてしまう。…理さんがイケメンだから、だろうか…?
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