㈱恋人屋 ONCE!
その夜。
「カンパーイ!」
私達は久々に飲み会を開いていた。何でも友也先輩の班では、初任給の配られた日に飲み会を開くというのが定番になっているんだとか。
「紗姫ちゃん、大丈夫だった?」
「はい。怖かったですけど、もう犯人も逮捕されたみたいですし、もう大丈夫です!」
「本当よかったぜ…。一時はどうなることかと…。」
「…さっき初めて知ったくせに。」
私達の笑い声が居酒屋に響く。やっぱり、仲間と一緒にいるって幸せだ。
今日のこともあり、私は改めてそう思った。
「あ…。」
「どうした?」
「私、またお酒にノックアウトされちゃうかも…。」
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