㈱恋人屋 ONCE!
「ほう…だから君は母親の復讐として、私の結婚詐欺を証明すると?どうやってだ?」
「こうやってです。」
理さんは、プロジェクターにある映像を映した。
「これは…!」
映像には、喫茶店で会話する社長と、私のお母さんが映っていた。
「これだけじゃ不満だと言うなら、音声もどうぞ。」
スピーカーから二人の会話が聞こえる。
「『酷い…私を騙したの!?』
『騙される方が悪いんだ。私が同じことを言っても、気づく人間は山ほどいるぞ?』
『私、あなたと子供まで作ったのに…。』」
「ん…?」
妙な違和感を、私は覚えた。
「『それはまた別の問題だ。そもそも子供が生まれてこんなに経つのに籍を入れない、お前が悪いんだ。』
『そんな…。』」
そして、社長は喫茶店から去った。
「この後母がどういう行動に出たか…それはもう、お分かりですよね?」
そして社長は、衝撃の言葉を放った。
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