㈱恋人屋 ONCE!
その後、私達はそのまま帰路についていた。
さすがにあのまま仕事、という気分には到底なれなかった。
「よかったのかよ、あれで?」
菜月くんが問いかける。
「いいの。真守さんが逮捕してくれたし、第一土下座までしたんだもん。反省してる…でしょ?」
「だといいけどな。」
そう言う菜月くんの表情は、晴れやかなものに見えた。それと同時に…とてもカッコよく見えたのだった。
その時私は気づいた。
恋人屋に入りたての頃京子先輩に言われて芽生えた、あの感情。
私が味わったことのない、不思議な感情。
それがだんだんと、私もよく知る言葉になりつつあったことを。
その言葉は…「好き」。
さすがにあのまま仕事、という気分には到底なれなかった。
「よかったのかよ、あれで?」
菜月くんが問いかける。
「いいの。真守さんが逮捕してくれたし、第一土下座までしたんだもん。反省してる…でしょ?」
「だといいけどな。」
そう言う菜月くんの表情は、晴れやかなものに見えた。それと同時に…とてもカッコよく見えたのだった。
その時私は気づいた。
恋人屋に入りたての頃京子先輩に言われて芽生えた、あの感情。
私が味わったことのない、不思議な感情。
それがだんだんと、私もよく知る言葉になりつつあったことを。
その言葉は…「好き」。