㈱恋人屋 ONCE!
「ふふっ…。」
言い回しにユーモアを感じたのか、笑いがこみ上げてくる。私自身のことなのに、私自身が分からない。そんな奇妙な状況も、理由が分からない、ただ幸せな笑いに拍車をかけていた。
「ははっ…。」
菜月くんもそれにつられるように笑う。
私達は、いつしか笑いあっていた。もう感情の流転は消えていた。
「…よし!行くか、紗姫。」
微笑みながら菜月くんが言う。
「…うんっ!」
私も笑顔で応えた。
どちらからともなく手を握り合った私達は、初夏の太陽を浴びながら歩き出した。
こんな形で、菜月くんと初デートをすることになるとは。
でも…どっちにしろ、楽しみだ。だって今私の隣にいるのは…私の、好きな人だから。
言い回しにユーモアを感じたのか、笑いがこみ上げてくる。私自身のことなのに、私自身が分からない。そんな奇妙な状況も、理由が分からない、ただ幸せな笑いに拍車をかけていた。
「ははっ…。」
菜月くんもそれにつられるように笑う。
私達は、いつしか笑いあっていた。もう感情の流転は消えていた。
「…よし!行くか、紗姫。」
微笑みながら菜月くんが言う。
「…うんっ!」
私も笑顔で応えた。
どちらからともなく手を握り合った私達は、初夏の太陽を浴びながら歩き出した。
こんな形で、菜月くんと初デートをすることになるとは。
でも…どっちにしろ、楽しみだ。だって今私の隣にいるのは…私の、好きな人だから。