㈱恋人屋 ONCE!
私に気づいた先輩達が次々に言う。
「お、この子が噂の新入り?」
「結構カワイイ…。」
「女子社員キター!」
「ちょっと、女子社員なら私がいるじゃない。」
「お前は熟女部門だろ。」
一人が私の方に歩み寄る。
「えっと、黒原紗姫さん…だよね。僕はこの班の班長、結城友也(ユウキ・トモヤ)。よろしく。」
差し出された手を私は握った。
「よ、よろしくお願いします…。」
「ははっ、そんなに緊張しなくてもいいよ、紗姫さん。さ、皆も自己紹介しよ。」
いきなり下の名前で呼ばれると、こっちもそう呼んでしまいそうな気がしてしまう。
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