㈱恋人屋 ONCE!
歩くこと15分…。
「えっと…どういうこと…?」
目の前には、看板に堂々とアニメキャラが描かれた店が。それだけではない。隣も、その隣も、同じような店ばかりだ。行き交う人々は、横向きにかぶった帽子にリュックサック、そして周りの目線なんて気にしない!と言わんばかりの「痛い」シャツ…。
ここは、オタクの聖地「春葉原」。
「日本が誇る世界的文化、アニメやマンガの聖地があると聞いてやってきました!本当にあったんですね!」
「いや、そうじゃなくて…。」
私は軽く呆れていた。
「まさかジャックくん、こういう趣味なわけ…?」
すると、ジャックくんは満面の笑みで元気よく答えた。
「はい!」
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