㈱恋人屋 ONCE!
「どう?」
「…Delicious…。」
「え?」
ジャックくんの喉が動く。
「…Amazing…!」
ジャックくんは上を向き、叫んだ。
「Delicious!Amazing!こんなに美味しい食べ物があったなんて、感動です!」
周りの視線がこちらに降り注ぐ。かなり恥ずかしかったのだが、それでも、こんなに喜んでくれているジャックくんの姿を見るのが嬉しくて…。
「…よかった。」
「さ、どんどん食べましょう!」
すぐさまジャックくんの手が皿に伸びる。私も、流れてくる寿司を選び、取った。
「待った甲斐があったっていうことですね!」
ジャックくんが無邪気に言う。…どの口が言ってるんだよ…。
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