㈱恋人屋 ONCE!
食べ終わって時計を見ると、もう午後四時。
「遅くなっちゃったね…。」
「ですね…。」
その時、ジャックくんのケータイが鳴った。
「ん?」
ジャックくんが電話に出る。
「Hello?…Yes…Really?…Well,wait a minutes.」
「どうしたの?」
私が尋ねると、ジャックくんは深刻そうな顔で話した。
「…帰らなきゃいけなくなりました、アメリカに…。」
「えっ…。」
話によると…ジャックくんのお母さんが、事故に遭ったというのだ。
「すいません、紗姫さん…。」
「謝ることないよ。…私の方こそ、ごめんね?」
「…何で謝るんですか?」
「え?」
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