㈱恋人屋 ONCE!
「俺は火藤龍樹(カトウ・リュウキ)。よろしくな!」
「は、はい…。」
何て言うか…熱血?いや、テンションが高いだけか。
「皆で仲良く、ね。」
「はいっ!」
「…あれ?」
何かに気づいたように、班長が言う。
「そういえば、あと一人来るんだったよね?」
「え?そうなんですか?」
「おい、男子か?女子か?」
翔太先輩がかなりの勢いで話題に食いつく。どうやら、こういう話が大好きらしい。
「そう都合よく女子が来るわけないでしょ~?」
京子先輩がデスクにそびえる資料を片付けながら言う。
「な…そんなの分かんねーだろ!」
その時、ドアが開いた。
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