㈱恋人屋 ONCE!
ファイル03・超アイドル・諸星流矢
「ん…。」
朝の日射しに目を覚ます。
「お、やっと起きたか…。」
「あ、おはよう…って、ひゃぁぁっ!?」
私の寝室に、菜月くんがいた。…そうか、送ってくれたんだっけ…。
「何だよ、幽霊でも出た、みたいな顔して…。」
「いや、別に…。」
「そんなことより、紗姫…。」
菜月くんは部屋の壁を指さし、言った。
「何だよ、これ…?」
「…。」
「何でこんなものが…?」
「菜月くん…。」
もう、隠せなかった。
「落ち着いて、聞いてくれる…?」
「ああ…。」
私は、菜月くんが発見した「秘密」について、全てを話した。
「なるほどな…。だから紗姫は…。」
「…今聞いたこと…二人だけの秘密にしといてくれる?」
「…任せとけ。」
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