㈱恋人屋 ONCE!
「ですが心配いりません。」
「えっ…?」
「特に何もしてくれなくてもいいんです。」
「どういうこと…ですか?」
「傍にいるだけで、役目は果たせていますよ。」
「…。」
晴明さんは頭に載せていた烏帽子を私の頭に乗せた。
「紗姫さんが妖怪だろうと何だろうと、私には関係ありません。ありのままの紗姫さんが、私の式神なんです。」
「ううっ…。」
嗚咽が漏れ始める。こんなのはファンタジーだと完全に分かる話なのに、何故か涙が溢れ出る。それはきっと、晴明さんのことを信じているからだろう。私が妖怪なのだと信じているのもそうだが、私は晴明さんを一人の人間として、信じている。
そんな私達の先には、二つ目の神社が見えていた。これが、私にとって衝撃的な体験となるのであった…。
「えっ…?」
「特に何もしてくれなくてもいいんです。」
「どういうこと…ですか?」
「傍にいるだけで、役目は果たせていますよ。」
「…。」
晴明さんは頭に載せていた烏帽子を私の頭に乗せた。
「紗姫さんが妖怪だろうと何だろうと、私には関係ありません。ありのままの紗姫さんが、私の式神なんです。」
「ううっ…。」
嗚咽が漏れ始める。こんなのはファンタジーだと完全に分かる話なのに、何故か涙が溢れ出る。それはきっと、晴明さんのことを信じているからだろう。私が妖怪なのだと信じているのもそうだが、私は晴明さんを一人の人間として、信じている。
そんな私達の先には、二つ目の神社が見えていた。これが、私にとって衝撃的な体験となるのであった…。