小学生と隣の狼さん
「刹那〜」
と、その様子を見ていた優馬がニヤニヤしながら、俺を見てくる。
そして、コソコソとこう言った。
「最初は、女子と話すこともままならなかったのに、成長したな」
「……うるせー」
俺は、少し照れながら、頭をかいた。
優馬は、いつもこうだ。
イタズラをするけど…、いい言葉をかけてくれる。
だから、俺は優馬と今まで仲良くできたのかもしれない。
まー、俺の親友だからな。
なんでも言えるかけがえのない存在って
いう感じ。
でも、優馬に彼女ができてからは、遠慮するようになったが…。
俺が優馬を見ていたのがバレたのか、
声をかけてくる。
「ん?どうした刹那。」
「…………ハハッ。なんでもない。」
優馬。やっぱ、お前はサイコーだよ。
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