恋と空と金平糖 .
仕方なく、友美と別れて、
2年4組と書かれた教室へ向かう。
教室には、仲がいい友だちが、
莉由しかいなかった。
「りゆりゆ~っ」
あたしは莉由に抱きついた。
莉由も、前から仲良しの友だちが
いなかったみたいだった。
「うーたん、よかった一緒やんね」
莉由はにぃっと笑った。
あたしは、莉由の笑顔が好き。
一緒にいて、癒されるってゆうか。
「はい、座って下さーい。」
担任であろう女性の、甲高い声が、
教室に響いた。
みんなが着席した後、自己紹介を
始めた。
「私の名前は、森永香といいます」
「皆さん、後輩の手本となるような
言動をとりましょうね。」
担任の話が終わり、HRは終わった。
チャイムが鳴ると同時に、
あたしと莉由は2年3組の友美の
ところへ向かった。