鎖に縛れたお姫様
転校生はクールビューティ!?



頭が痛い…

また、あの時のことを思い出す…

そうおもって目頭を押さえてみる。



再び目を開ければ、教室の前だ

私は初めて『紹介まち』。「呼んだら入って」ってやつだ。


するとドアの奥から“どんな子が来んのー?”“先生、もういいから、さっさと紹介しようぜー!”なんて声が聞こえてくる。


私はゆっくり進む雲をながめる
あの残酷なことからまだ二週間なのか…

するとドアの奥から
「じゃ、じゃあ、入ってください」


その言葉と共に教室は静かになった。
さっき騒いでいたのが嘘のようだ…



お願いだから騒いでよ!
入りにくいじゃない!!


私は、入る前に目を伏せて「赤いライン」がなっているかを確認した。
大丈夫。このラインさえ守ってればいい



すっと目を開いて目の前にある扉に手をかけた。







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