鎖に縛れたお姫様




「・・・・ちっ、この頑固女」




納得いかなそうな顔をしながら、輝が私のほっぺたをペチペチ叩く。





すると、輝はしゃがんだまま私に広い背中を向ける。



そして強く、“帰るぞ”そう言って私を肩越しに見つめた。




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