鎖に縛れたお姫様
へぇ…、素敵なホテル…
まわりの景色さえよけりゃ…だけど…
私達の部屋は5階…
そして大きなガラスの窓…
ビューサイドなのに…見えるのは
ほぼハゲ山…なぜ?
そりゃ…所々緑の部分も見えるけどさ…
ハゲてる…
トントントン----
「美優ぅ~用意できたかぁ~?」
薫が来た
「いい場所だろ?ここ、俺達が決めたんだぜぇ ?」
「きゃ~薫君、ホントに?」
薫、かっこい~とか
琴乃達に言われた薫はご機嫌だ
けどッ…ね?
「薫…」
私は窓の外を眺めながら言った
「ん~?どうしたぁ?」
「薫…ハゲてる…」
「は…?俺はまだフサフサだぞぉ~」
「違うよ?山だよ? よくこんな所にホテル立てたわね? 誰も来ないよ…これじゃ…」
「ああ…山かぁ~。 ここな~ スキー場なんだぜ~。
俺もう行くから、早く降りて来いよぉ?」
薫は先生に呼ばれ、部屋を後にした