鎖に縛れたお姫様



ご飯も食べ終わり、“じゃあ、私そろそろ部屋に…”と言ったら優雅に
小脇に抱えられてそのまま皆と一緒に広い部屋に連れていかれた。



壁ぎわにはいっぱい布団がつまれている。


「ここ皆の部屋なの?」


回りを見ると、先輩達がたくさんいる


「ああ、輝と薫以外はな」



「俺もここで寝るっ」


「俺もぉ~」

優雅はフッと笑いながら答える


「好きにしろ」


「よっしゃぁ。俺、この布団」


「俺はここでいぃ~や」


「私、ここーっ」



せっかく布団を持ってきてねっころがったのに“美優はだめだ”と言って
優雅に布団ごと引きずられた



むぅ~、いいもんっ

狸寝入りして皆を驚かしてやるっ!



目を瞑るとゆうがの声が聞こえる

それがやけに眠たくなる






―――――いつの間にか夢の世界の中










< 157 / 269 >

この作品をシェア

pagetop