鎖に縛れたお姫様
ご飯も食べ終わり、“じゃあ、私そろそろ部屋に…”と言ったら優雅に
小脇に抱えられてそのまま皆と一緒に広い部屋に連れていかれた。
壁ぎわにはいっぱい布団がつまれている。
「ここ皆の部屋なの?」
回りを見ると、先輩達がたくさんいる
「ああ、輝と薫以外はな」
「俺もここで寝るっ」
「俺もぉ~」
優雅はフッと笑いながら答える
「好きにしろ」
「よっしゃぁ。俺、この布団」
「俺はここでいぃ~や」
「私、ここーっ」
せっかく布団を持ってきてねっころがったのに“美優はだめだ”と言って
優雅に布団ごと引きずられた
むぅ~、いいもんっ
狸寝入りして皆を驚かしてやるっ!
目を瞑るとゆうがの声が聞こえる
それがやけに眠たくなる
―――――いつの間にか夢の世界の中