鎖に縛れたお姫様








彼は先生の隣に立つ。間違いなくアイツだ…。



「な、んで…」



彼と目が合う




「はじめまして、そちらにいる美優の婚約者の、稲葉 昂といいます。
これから2年半、よろしくお願いします」


“えーっ?!美優の婚約者なのーっ!?”


「はい」


“ほら、美優っ、昂君の側に行って!”


――――グイッ


「ちょっ…やめてっ」



私は無理やり彼の隣に行かされた


“おにあーいっ”“いいなぁ~”



などの声が聞こえる


「ちがうっ!私はっ、…」




“きゃーーーっ!!!”




















< 166 / 269 >

この作品をシェア

pagetop