鎖に縛れたお姫様
彼は先生の隣に立つ。間違いなくアイツだ…。
「な、んで…」
彼と目が合う
「はじめまして、そちらにいる美優の婚約者の、稲葉 昂といいます。
これから2年半、よろしくお願いします」
“えーっ?!美優の婚約者なのーっ!?”
「はい」
“ほら、美優っ、昂君の側に行って!”
――――グイッ
「ちょっ…やめてっ」
私は無理やり彼の隣に行かされた
“おにあーいっ”“いいなぁ~”
などの声が聞こえる
「ちがうっ!私はっ、…」
“きゃーーーっ!!!”