鎖に縛れたお姫様
彼は問答無用で教室から出る
でも出る瞬間、アイツの冷たい視線を感じた
「輝…放して?」
「ああ?やだよ」
なんで?!
私はとっさに薫の方をみる
……無視だよね?
だって、さっき目合ったじゃんっ!
なんで剃らすの?!
「お願いだから俺らをもっと頼れ…、ブスのそんな顔見たくねーんだよ」
「…気づいてたの?」
私がアイツに怯えていたこと…
「ああ」
ぶっきらぼうな声で言う
「…本当、顔に似合わないわよ」
私は涙がでるから見られないように強く抱きしめる。
「ああ…」
ポンポンと頭を叩く
ああ、輝を好きになりそうだ…